腎臓教室 Vol.43

アンケート調査より

腎臓サポート協会では、毎年会員の皆様にアンケート調査のご協力をお願いしています。昨年も10月号の「そらまめ通信」にアンケートを同封させていただいたところ、401名の方から回答を頂戴しました。ご協力、誠にありがとうございました。
今回はその結果の一部をご紹介いたします。

「CKD」を知っていますか?

 慢性腎臓病「CKD」について、9割を超える方々が「知っている」と回答されました。さすがは会員の皆様ですね。そのうち2割の方は、腎臓サポート協会を通じて初めて知ったと回答され、「そらまめ通信」で何度も紹介させていただいた効果があったと思っています。
 また、「知っている」と回答された方のうち、「十分理解している」と回答された方は約半数、「名前だけ聞いたことがある」4%、「なんとなく理解している」44%でした。今後も「そらまめ通信」やセミナーを通じて、腎臓病についての情報提供を続けていきたいと思います。

役に立っている情報は?

 協会からの情報で役に立っているものは何かを伺いました。「そらまめ通信」は9割を超える方が役立っていると回答。中でも高い評価をいただいたのが、「対談」と「診察室から・Q&A」です。
 「対談」については、自由回答欄や、これまでに印象に残っている記事でも多くコメントをいただきました。ご自分の病気を公にして、つらい過去をも振り返っていただくことは、けっして容易なことではないはずですが、登場してくださった方々は、ご自分の体験が他の患者さんの参考に、また励みになるのであればと、快くお話を聞かせてくださいました。ご登場くださった方々にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。
 「診察室から・Q&A」は、腎臓専門医の先生方が忙しい診療の合間をぬって、ボランティアで執筆してくださっています。先生方が日常受けている代表的な質問を挙げて回答していただいているのが、皆様の役に立っている理由ではないでしょうか。
 「健康相談」については、利用したことがある方が15%で、利用者の方々からは、「満足」41%、「どちらとも言えない」39%、「不満足」18%という評価をいただきました。「回答が来なかった」という方もいらっしゃいましたが、いただいたご質問には必ず返信をしております。1週間経っても回答が届かない場合には、メールやFAXの不具合で受信できていない可能性がありますので、恐れ入りますが再度ご連絡くださいますようお願いいたします。
 この「健康相談」に関しては、満足度が低く、不満な方も18%いらっしゃいました。「健康相談」では、あくまでもご本人を診察した上での回答ではないため、とくに主治医の治療方針などに何らかの不満や不安を持って別の意見を求めておられる場合など、ご希望に沿った回答ができないこともあるかもしれませんが、ご理解いただければと思います。

どこから情報を入手していますか?

 病気や治療について、約7割の方は「医療従事者」から情報を得ていると回答されました。また「もっとしてほしいサポート」では、「医師からより詳しい説明」、「他の患者さんから話を聞く機会」、「栄養士からの説明やアドバイス」が多く挙げられ、より多くの情報を皆さんが求めていることがわかりました。

 アンケートでたくさんの励ましのコメントやご意見をいただき、ありがとうございました。また今後ほしい情報として、さまざまなご要望もお寄せいただきました。いただいたご意見を参考に、今後も医療者からの専門的・医学的な内容、日常生活にかかわる情報、そして患者さんやご家族の声などをバランスよく、腎臓サポート協会ならではの情報をお届けしていきたいと思います。

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