腎臓教室 Vol.31
アンケート調査
先日、腎臓サポート協会の会員の皆様にアンケート調査のご協力を お願いしましたところ、372名の方から回答を頂戴しました。ご協力、誠にありがとうございました。今回はその結果の一部をご紹介させていただきます。
役にたっている情報は?
協会からの情報で役に立っているものは何かを伺いました。8割近くの方が役に立っていると回答くださったのは、『そらまめ通信』の「対談コーナー」です。「同じ病気の方ががんばっている姿は励みになる」「透析になったとしても、うまく透析とつきあえば楽しく生活できるのだと思えるようになった」「医療者としてもためになる」など、たくさんのご意見もいただきました。つづいて役に立っているものとして、『そらまめ通信』の「Q&A・診察室から」「じんぞう教室」が挙げられました。また、「健康相談」は約25%の方から役に立っているとの評価をいただいております。
入会後にご自身で行われたこと
協会に入会後、皆さんがご自身で行われたことを伺いました。一番多かったのは「インターネットや本で情報を調べた」でした。これは、昨年に比べて割合も増え、45%の方々が実行されたようです。ついで、「ご家族と病気や治療法について話し合った」(34%)、「腎臓病の治療についてかかりつけ医と話し合った」(24%)というような行動を取られています。ご自身の病気・治療のことですので、できるだけたくさんの情報を得て、ご家族とも話し合い、また、お医者様にも質問したり、相談したりできるというのは、非常に大切なことだと思います。
治療法の認知度
協会に入会される前から知っていた治療法を伺いました。「在宅血液透析」と「腹膜透析」を知っていた方はそれぞれ20%、42%と、「血液透析」(83%)に比べ非常に少なく、認知度に大きな差がありました。一方、入会後の情報を帳じて、「在宅血液透析」「腹膜透析」を知ったと回答された方が多くいらっしゃいました。腎不全になったときにそれぞれの治療法を知った上でご自身にあった治療法を選択いただくためにも、「移植」も含めて、今後も情報提供を続けていきたいと思います。
今後取り上げてほしい情報
今後、取り上げてほしい情報としては、「日常生活の注意点」「患者の声」「食事に関しての情報」を多くの方にお選びいただきましたが、さらに、ご意見ご感想欄にたくさんのご希望を頂戴しました。皆様の病気の状態や治療状況、すでにお持ちの情報量が個々に違いますので、ご希望も多岐にわたり、すべてを紙面で取り上げることは難しいですが、できるだけ皆様が必要とされている情報をお届けするべく、今後の参考にさせていただきます。
アンケートのご意見、ご感想欄にもたくさんのコメントをいただき、ありがとうございました。
協会への励ましの言葉、ご意見、ご要望を通じて、周りに話し合える仲間がいないこと、食事療法を続けていくことの難しさ、合併症への不安等、皆様の日頃の具体的な悩み、ご苦労が伺えました。今後も『そらまめ通信』や「健康相談」等で、少しでも皆様のお役に立てるよう努力してまいります。