腎臓教室 Vol.25
アンケート集計結果
昨年の10~11月にかけて、腎臓サポート協会会員の皆さまにアンケート調査のご協力をお願いしましたところ、325名の会員様よりご回答いただきました。 ご協力ありがとうございました。 今回はその結果の一部をご紹介させていただきます。入会の目的
「腎臓サポート協会(以下協会)に入会された目的」で一番多かったのは「腎臓病に関する情報収集」。その他、「透析治療に関する情報収集」「食事療法の参考になる情報収集(レシピなど)」と続き、会員の皆さまがご自身のため、またはご家族のために積極的に情報を収集されている様子がうかがえます。
役に立っている情報は?
協会から「そらまめ通信」や「ホームページ」を通じて情報の発信をしておりますが、会員の皆さまに「どのような情報が役に立っているか」をお伺いしたところ、一番多かったのは「そらまめ通信」の『対談:一病息災』でした。同コーナーは病気と向き合いながら、前向きに取り組んでいらっしゃる方を紹介しておりますが、いろいろな腎臓病の治療法(血液透析、腹膜透析、血液・腹膜併用、家庭透析、腎移植)をされている方が元気になっている様子をご紹介することで、会員の皆さまの励みになり、またふだん知ることの少ない日常生活を少しでも感じていただければと考えております。今後、もし、治療法を検討しなければならなくなった際の参考にしていただければという思いで松村理事長をはじめスタッフ一同取り組んでおります。次に「そらまめ通信」の『特集コーナー』『診療室から/Q&A』と続いており、会員の皆さまのお役に立っているという結果は、ご協力をいただいている先生方にとってもうれしい評価であると思います。
入会前に知っていた治療法は?
協会に入会される前に知っていた腎臓病の治療法をうかがったところ、「血液透析」は91%、「食事・薬物療法」は84%の方がご存知だったのに対し、「腹膜透析」は44%、「在宅血液透析」は20%の方しかご存知なく、認知度に大きな差がありました。入会後の情報を通じて「腹膜透析」、「在宅血液透析」、「腎移植」を知ったと回答された方が多くいらっしゃいました。協会で製作した「イキイキ透析ライフ~ご存知ですか腹膜透析~」のビデオをご覧いただいた69%の方が治療法の検討に役立ったとの回答をいただきました。腎不全になった時に、それぞれの治療法を知った上でご自分にあった治療法を選んでほしいと願っております。
今後取り上げてほしい情報
今後、取り上げてほしい情報として「日常生活の注意点」「食事に関しての情報」「患者の声」を多くの方にお選びいただきました。日常生活がどのように変わり、注意すべきか、また、患者様の声が求められていることを改めて痛感しました。これからも日々の生活に役立つ情報の提供に努めてまいります。今回のアンケートを通じて、皆さまが日頃から腎臓に関する知識を求めいかに苦労して情報収集されているかがわかりました。ご協力ありがとうございました。
今後も皆さまのお役に立つ情報をお届けできるよう努力してまいります。協会へのご意見・ご要望、「そらまめ通信」を読まれてのご感想など、ぜひお寄せください。