おかげさまで『そらまめ通信』100号になりました「100号のあゆみとこれから」 – 腎臓サポート協会

おかげさまで『そらまめ通信』100号になりました
「100号のあゆみとこれから」

2018年8月

 そらまめ通信は腎臓サポート協会発足4ヶ月後、2002年2月に創刊、今回100号を発行し、年に6回、17年出し続けることができました。松村満美子理事長が今後に向けて、これまでを振り返りました。

創刊号の表紙は尽力くださった故大平整爾先生と松村理事長。
慢性腎臓病(CKD)について一般向けの情報がない時代でした。

100人の声をお届けした「一病息災」

 第1号のインタビューは、腹膜透析(CAPD)を自宅でしながら大家族を営む大阪のお父さん。高1の長男を頭に11人、間もなく産まれる赤ちゃんをいれると、14人。まとめ買いするお米が100キロと聞いてびっくり。「年嵩の子供たちが家事一切をするので、僕も女房も楽なもの」とのことでまたまたびっくり。

第3号には、故三遊亭円楽師匠に、中野のご自宅でインタビュー。血液透析(HD)をしながら、笑点の司会に、高座に、星の王子さまの健在ぶりを見せておられましたが、透析施設の先生方はさぞ大変だったろうと同情してしまいました。「お茶を飲むなっつうから、水を飲んでる」とか、漬物が泳ぐほど醤油をかけるとか、はちゃめちゃな患者さんでした。

日本で血液透析(HD)が始められたころからの長期透析患者さんにも何人かお目にかかりましたが、透析黎明期、金の切れ目が命の切れ目といった時代を生き抜き、40年以上透析しながら、仕事もしている方には頭が下がりました。病気を持っている方にインタビューしながら、むしろ私の方が元気をいただいてきました。

そらまめ通信に登場した100人のなかには既に鬼籍に入られた方もあり、腹膜透析(PD)、血液透析(HD)、移植、保存期のローテーションでインタビュー記事を掲載してきて、すべての方のお顔が目に浮かびます。特に保存期を、20年30年と透析に入らないように頑張っておられる方々は印象に残っています。

充実した誌面で腎臓病について紹介

 会員のなかには、1号からずっとファイルして持ってくださっている方もあり、感激です。インタビュー記事だけでなく、腎臓に関する最新の情報を「腎臓教室」のページで発信し続けてきました。このページは日本を代表するドクターが執筆してくださっています。

腎臓病でもおいしく食事を楽しめるための「腎健メニュー」は毎号作っているという会員も多く、管理栄養士の田村智子先生を中心に編集スタッフも参加して試食、おいしい料理を載せてきました。これを女子栄養大学が一冊の本にしてくださり、今も本屋さんに並んでいます。

その他、ドクターが執筆してくださる「心に残る患者さん」やその時々のトピックス、本の紹介、読者サロンなど豊富な内容を、会員さんには無料でお送りし、ホームページでも公開しています。

すべてのCKD患者さんと家族のために

 透析を導入する人の約4分の一は心の準備もないまま緊急透析でスタートしています。腎臓病は自覚症状がないため、どんどん悪化していよいよ透析となって初めて気づくことが多いのです。腎臓がいかに我慢強く沈黙の臓器であるかが分かります。それだけに健康診断で指摘された時点で食事などに気をつければ、一生透析にならずに済む可能性もあるのが腎臓病です。

今後も、いかに透析導入を延ばせるか、透析になったらどんな治療法を選択すればよいか、透析している方には、透析をしながら元気に過ごすためにはどうすればよいか、患者さんやご家族に喜んでいただけるように、ますます内容を充実させてまいりますので、よろしくお願いいたします。

※「2018年8月号そらまめ通信」より

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