~スキンケアでは治らない”かゆみ”~ 腎機能の低下が原因かもしれません! – 腎臓サポート協会

~スキンケアでは治らない”かゆみ”~
腎機能の低下が原因かもしれません!

2017年12月

 乾燥の季節に深刻化するかゆみ、乾燥肌が原因なのはよく知られていますが、実はCKDとも深い関わりがあります。
 どうしても治まらないかゆみはどうしたらよいか、かゆみの対処法を紹介します。

監修: 大町土谷クリニック 院長 高橋 直子 先生


 かゆみが続くときは、まずスキンケアで乾燥肌を改善しましょう。肌はいちど傷ついてしまうと回復するのに2 週間以上かかりますから、スキンケアは長期間続けることが大切です。
 それでもかゆみが治まらないときには、さまざまな原因が考えられますが、特に腎機能が低下していると、身体の老廃物が血中や皮膚にたまり、かゆみ受容体を刺激することがあります。
 また腎臓が悪くなると皮膚が乾燥しがちになりますから、これもかゆみの原因となります。

まずはスキンケアで乾燥肌対策!

乾燥肌にはまず保湿剤

 保湿剤には軟膏やクリーム、ローションとさまざまな種類があり、浸透性が高く保湿成分を補う働きがあるもの、皮膚の表面に油膜を作って水分の蒸発を防ぐものなどがあります。使用感もべたつくものやさっぱりしているものがあり、成分によっては刺激性のものもあります。実際に試して自分に合うものを選びましょう。

乾燥肌にはまず保湿剤

 保湿剤を塗ってもよくならない、そんなときは塗り方に問題があるかもしれません。保湿剤は十分な量を手のひらで薄くのばしながら塗るのが効果的で、しわにそって塗ると皮膚に浸透しやすくなります。強くすりこむのは肌を傷めて逆効果です。背中などの塗りにくいところは孫の手などに清潔なガーゼを巻き保湿剤を乗せて塗るなど工夫してみましょう。

日常生活で乾燥肌を防ぎましょう

  • 室内の理想的な湿度は40~60%です。加湿器を使ったり、室内に洗濯物や濡れタオル日常生活で乾燥肌を防ぎましょうを干して加湿を心がけましょう。
  • 直接肌に触れる衣類は肌にやさしい綿や絹製品を選びましょう。
  • こたつや電気毛布は皮膚表面から水分を奪ってしまいます。温度を低めに、長時間の使用は避けましょう。
  • 入浴は、熱い湯や長湯は皮脂が溶け出してしまうため避けましょう。
  • 石鹸でごしごし洗うと、潤いを奪い皮膚表面を傷つけ、かゆみの原因となります。石鹸は少なめに、優しく洗いましょう。
  • 風呂上がりはすぐに保湿剤を塗り、皮膚からの水分蒸発を抑えましょう。

日常生活で乾燥肌を防ぎましょう

 それでもかゆみが治まらないというときは、CKDの進行と関係があるかゆみかもしれません。体内の尿毒素が原因の場合は、食事療法をきちんと実行するのも効果的でしょう。
 また透析をしている人では、最近の透析技術の進歩でかゆみはかなり軽減しているようですが、それでも治まらないという場合は、長時間・頻回透析で十分な透析をおこなったり、オンラインHDFなど、透析方法の工夫も有効です。
 また、かゆみは痛さに比べて軽く考えられがちで、患者さんも「かゆみくらいで」とそのつらさを訴えないことがあるようです。しかし最近の研究ではかゆみは患者さんの生活の質(QOL)を損ない寿命(生命予後)にも影響を与えることが分かっていますし、かゆみの種々の原因も解明され、良い薬もでてきました。患者さんの状態やかゆみの原因によって適切な治療法も異なりますから、一度、医師に相談してみるといいでしょう。

※「2017年12月号そらまめ通信」より

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