そろそろ透析と言われたら・・・ 医師と看護師によるアドバイス – 腎臓サポート協会

そろそろ透析と言われたら・・・ 医師と看護師によるアドバイス

一人で悩まず、いつでも何でも
医療スタッフに相談を

――透析導入後に、新たに出てくる不安や疑問にはどのようなものがあるのでしょう?
また心配・悩みが出てきたらどうしたらよいでしょうか?

上村看護師 患者さんの相談で多いのは食事の管理についてですね。「自分で管理するのは大変そう」という心配です。最初は多少の勉強は必要ですが、テキストなども用意されていますし、続けるうちにコツがつかめてきます。また、何もかも自分で行う必要はありません。通販や宅配の腎臓病食をうまく利用するとかなり楽になるでしょう。お米を低タンパク米に替えるだけでも効果はあります。看護師や管理栄養士は様々なノウハウを持っていますので、アドバイスを受けながら、食事管理を進めてみてください。

保坂先生

加藤先生 先日、私が受けた相談では、APDの患者さんから「夜間にアラームが鳴って眠れないからPDをやめたい」という話がありました。でもそれはカテーテルが曲がってしまったという問題で、すぐに解決できました。こうした解決法を提示するのも医療スタッフの役目ですから、悩みや不安があれば一人で悩まず、相談していただきたいと思います。

保坂先生 医師のほかに看護師もチームでサポートしてくれますから、とにかく一人で考え込まずに相談してほしいですね。

竹内看護師 不安なことがあれば、外来の日まで待たずに、連絡をしていただきたいです。

――最後に、これから透析治療を始める患者さんへのメッセージをお願いします。

加藤先生

加藤先生 腎臓移植をすれば別ですが、透析は生活の中で一生続けていく治療ですので、正しい知識・正しい理解をもとに患者さんやご家族が積極的に受け入れていくことが大切です。現在、透析を受けている患者さんは全国で28万人います。つまり500人に1人…満員電車1両に1人というくらい多いのです。あなた一人ではなく、大勢の仲間がいることも忘れないでください。現在では、生活も生命予後も昔とは比べものにならないくらい改善し、透析導入後、30年、40年と長生きする方も少なくありません。ですから透析を“今後も充実した生活を送るための治療法”として捉えていただきたいのです。治療法の選択肢について考える際には、「いま自分の生活で一番優先したいことは何か」を考えてみるとおのずと答えが見えてきます。

保坂先生 透析療法はめざましく進歩しています。生活に多少の変化はありますが、仕事もできますし、趣味や旅行も楽しめます。やりたいことはできますので、ぜひ前向きに治療を続けていただきたいと思います。

■昭和大学病院 腎臓内科

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