そろそろ透析と言われたら・・・ 医師と看護師によるアドバイス – 腎臓サポート協会

そろそろ透析と言われたら・・・ 医師と看護師によるアドバイス

腹膜透析(PD)・血液透析(HD)・腎臓移植。
治療を開始した後も、治療法の切り替えが可能

竹内千草看護師

竹内看護師 血液透析(HD)は週3回病院で行います。腹膜透析(PD)は自宅で治療を行い、通院は月1~2回です。腹膜透析(PD)では、自宅での治療結果や血圧・体重等を記載してもらい受診時にもってきてもらいます。受診時には、自宅での結果をもとに治療内容を調整します。薬剤の準備から透析まで、患者さん自身でやっていただくことはたくさんあります。最初は大変ですが、そのうち慣れてきます。旅行や出張先でも治療が可能です。何か心配なことがあれば、いつでも病院にご連絡下さい。

上村看護師 腹膜透析(PD)については透析液バッグの交換や、APDの器械(自動的に透析液を交換する器械)の操作が自分にできるか不安に思われるかもしれませんが、腹膜に見立てたカテーテル付のエプロンを使ってシミュレーションすることもできますので、試してみることで不安はある程度解消できると思います。腹膜透析(PD)のカテーテル管理や血液透析(HD)のシャント管理については、手術で入院された際に看護師が順を追って指導し、繰り返し練習するので心配ありません。

加藤先生 あと一点付け加えておきます。以前は「食事制限が緩やかだから腹膜透析(PD)を選ぶ」という患者さんもいましたが、最近の研究結果から、カリウム以外の塩分は保存期と同様にしっかりコントロールした方がいいと言われていますので、食事制限が厳しいか緩いかで 治療法を選ぶということはしない方がいいでしょう。

保坂先生 先程の加藤先生のお話にありました通り、透析導入のときに選択した治療法を続けるだけではなく、体調の変化やライフスタイルの変化に合わせて腹膜透析(PD)から血液透析(HD)へ、さらに血液透析(HD)から腹膜透析(PD)へ移行することや、2つの療法を組み合わせることも可能です。もちろん腹膜透析(PD)でも、CAPDからAPDへ移行したり、その逆にAPDからCAPDにすることも可能です。さらには腎臓移植という透析以外の治療法を視野に入れることもできます。透析導入や治療法の選択はそこがゴールなのではなく、その先があるというイメージを持っているといいですね。