腎臓病の症状
腎臓病の主な症状として、たんぱく尿、血尿、むくみ(浮腫)、高血圧、尿量の変化などがみられます。腎臓病が著しく進行すると、尿毒症という深刻な状況になります。
これらの症状はすべてが出現するとは限らず、軽度のうちは顕著ではないため、現れても見過ごされがちです。また、慢性で徐々に進行した場合には、自覚症状に乏しいということもしばしばあります。そのために発見が遅れ、気がついたときには腎不全が進行してすでに慢性腎不全の状態、透析導入の一歩手前というケースも珍しくありません。
たんぱく尿
血尿
むくみ(浮腫)
むくみは水分の排泄が十分に行われず、身体の中に余分な水分が溜まるために起こります。
腎臓の機能が低下すると体内の余分な水分や塩分が十分に排泄されず、水分量のコントロールができなくなります。すると、体にたまった余分な水分がむくみとして観察されるのです。
むくみは腎臓の機能の低下以外の原因(たとえば心臓の機能の低下など)でも起こりうるので、しっかり原因を突き止めたうえで治療をすることが大切です。
腎臓の機能が低下すると体内の余分な水分や塩分が十分に排泄されず、水分量のコントロールができなくなります。すると、体にたまった余分な水分がむくみとして観察されるのです。
むくみは腎臓の機能の低下以外の原因(たとえば心臓の機能の低下など)でも起こりうるので、しっかり原因を突き止めたうえで治療をすることが大切です。
高血圧
腎臓は塩分の排泄や、内分泌機能のレニン系を介した血圧を調節する機能をはじめとして、血圧コントロールにおいて重要な役割を担っています。このため、腎臓の機能が低下してくると高血圧を来たしやすくなります。
高血圧は、頭痛や肩こり、吐き気などの症状を引き起こします。
高血圧は、頭痛や肩こり、吐き気などの症状を引き起こします。
尿量の増減
腎臓の機能が低下してくると尿を濃縮できなくなり、しばしば尿量が多め(多尿)になるということもあります。夜中に何度も尿が出る夜間多尿は腎臓病の最も早い自覚症状です。腎臓の機能が40%位になると出現します。
しかし、腎臓病がさらにすすむと、尿をつくることができなくなるため、最終的には尿量が減ってきます(乏尿)。
腎臓の機能がなくなり、まったく腎臓が働かなくなると、尿はつくられなくなり、尿量は1日100ml未満となります(無尿)。
しかし、腎臓病がさらにすすむと、尿をつくることができなくなるため、最終的には尿量が減ってきます(乏尿)。
腎臓の機能がなくなり、まったく腎臓が働かなくなると、尿はつくられなくなり、尿量は1日100ml未満となります(無尿)。
尿毒症
腎臓の働きが低下し、尿から排泄できなくなった毒素や不要な老廃物が血液中に溜まった状態です。尿毒症の患者さんは、
- 全身の倦怠感(だるさ)
- 疲労感
- 食欲の低下
- 嘔気や嘔吐(気持ちが悪く吐き気がすること)
- 高血圧
- 睡眠障害
- 呼吸苦
などのさまざまな症状を示します。
また、腎臓の働きが低下するとエリスロポエチンという赤血球をつくるために大切なホルモンが低下し、赤血球がつくられにくくなるために「貧血」がみられることもあります。
尿毒症の状態を放置すると、いずれは昏睡(意識がもうろうとした状態)となるなど、生命に関わる深刻な状態に陥ります。
これらの症状が現れた場合は、早急に病院で検査を受ける必要があります。腎臓病の検査方法についてはこちら。